Twitter 楽天Room
スポンサーリンク

【海外移住】ドイツに住んで5年、メリット・デメリットは?〜理想と現実〜

記事内に広告が含まれています。

こんにちはドイツ在住のぬこです。

最近テレビなどでもよく取り上げられる「移住」。

国内移住と海外移住がありますが、今回は私が約5年間ドイツに住んでみて感じるメリットやデメリット、ドイツは住みやすいのか?などをまとめます。

この記事はこんな人におすすめ!
  • 将来、移住を考えている
  • ドイツ移住に興味がある
  • 海外に住んでみたい
スポンサーリンク

ドイツ移住のきっかけ

私の移住のきっかけは夫の仕事。1年間限定でドイツに住むことになったことから始まりました。

仕事が一区切りして帰国したものの「もう少しドイツに住んでみよう」という思いつきから本格的に移住しました。

ドイツ移住は簡単?準備期間はどのくらい?

私たちはドイツである程度の収入の目処が立ってから移住したので、その準備に約半年かかりました。

その後ドイツに渡ってマンスリーマンションに住みながら家探しをスタート。賃貸の契約や役所での手続き、生活できる状態に整えるまでさらに約2ヶ月かかったのでトータルで8ヶ月ほどかかりました。

ドイツ移住のメリット

賃金が高い

同じ仕事でもドイツの方が圧倒的に賃金が高いです。

私の家の最寄りのスーパーではレジの仕事を時給約15€(約2,500円)で募集しています。

2024年1月1日時点ではドイツの最低賃金は12.41€(約2,070円)に定められています。一方、東京の最低賃金は2023年10月1日時点で1,113円でした。

もちろん賃金が高いことが全てではないですが、同じ仕事で倍近くのお給料がもらえるならそちらの方が得と考える人も多いと思います。

参考:厚生労働省

社会保障がしっかりしている

ドイツはありがたいことに社会保障がしっかりしています。

特に子育てに関する制度や手当は日本より充実している印象です。

2024年7月時点では子供一人につき手当が毎月250€(約41,900円)支給されています。この手当は少なくとも子供が18歳になるまで受け取ることが可能です。

また育児休暇は両親ともに取得することが可能で、条件にもよりますが1人の子供につき最長で3年間の育休が取れます。

ほかにも外国人に対して格安または無料の語学コースを提供していたり、失業保険などの給付金も条件を満たしていれば受給可能です。

社会保険料や所得税が高いですが、何かと給付金を受け取れるので社会保障がしっかりしている方だと思います。

参考:Familienportal

医療制度が整っている

ドイツでは風邪やちょっとの体調不良なら基本的に医療費は健康保険でカバーされるので無料。

ただし日本のように当日に予約なしで駆け込める病院は少なく、基本的には予約制です。

加入している健康保険によって予約の取りやすさや保険適用範囲が異なりますが、私が加入している一般的な健康保険でもそこまで不自由な思いをしたことがありません。

人が少ない、ゴミゴミしてない

日本に比べて人口が少ないので、ゴミゴミしていないというのはとても良い。

通勤電車ほどの満員電車に遭遇することはほとんどないし、高層ビルがほとんどなく自然が多いように感じます。

その代わり日本ほど何でも揃っていて便利な国ではないので、都会が好きな方には物足りなさがあるかもしれません。

自然災害が少ない

ドイツに住んで気づいたことは自然災害の少なさ。

日本では地震、津波、台風、洪水、ゲリラ豪雨、猛暑、大雪、火山活動など毎年いろんな自然災害が起こっていますが、ドイツはそこまで多くありません。

最近のドイツは夏の熱波が問題になっていて、冷房がない家で35℃程度の暑さに耐えなければいけなかったり、ゲリラ豪雨のような大雨による川の増水や洪水が悩ましいところ。

それでも昔からの状態を綺麗に保っている教会や建物が多く残っているので、地域にもよりますが自然災害は少ない方だと思います。

隣国に行きやすい

ドイツの滞在許可証を持っていればヨーロッパ内の移動はかなり楽です。

近いし航空券は安く買えるし、隣国と陸続きなので旅行のハードルが低い。

旅行先の選択肢が多く同じヨーロッパ内の国でも国民性や文化が違ってとても面白いです。

週末を使って気軽に行けるので、旅行好きには嬉しい立地です。

ドイツ移住のデメリット

物価が高い

賃金が高い反面、ドイツは物価も高い。

2024年7月時点での首都ベルリン中心部の平均家賃は1,258.48€(約210,200円)。一方で東京都千代田区の平均家賃は137,800円なのでドイツの方が高いですね。

ちなみにビッグマック指数はドイツを含むユーロ圏は世界4位で5.39€(約900円)、日本は45位で450円です。サービスは日本より悪く同じ商品なのに値段はほぼ倍ですね…

外食はただでさえ割高なのにチップもあるのでけっこう高くつきます。なので安いスーパーを利用したり自炊したりしてなるべく出費が増えないように工夫しています。

参考:Cost of LivingホームメイトThe Economist

治安が良くない

ドイツは比較的治安のいい国ですが、日本ほど安全ではありません。

夜遅くに一人で外出するのはおすすめしませんし、気を付けていないと盗難の被害に遭う可能性も十分あります。

生活するには治安の悪いエリアや時間帯をちゃんと把握して、なるべく身を危険にさらさないことが大切。

ブランド物をたくさん身に付けたり、歩きスマホなどは狙われやすいのでなるべくやらないように心がけています。

日本から遠い

日本に帰ろうとすると飛行機で最低でも14時間ほどかかるので、気軽に帰れる距離ではありません。

航空券もそれなりに高いし、時差ボケにもなるので体力も必要です。

家族が大好き、友達と頻繁に会いたいという性格の方には日本から遠いドイツで暮らすのは苦痛かもしれません。

日照時間が短い

ドイツは冬が長く夏が短い気候です。

特に冬は雨の日が多く、月の半分以上は雨が降っている印象。毎日どんよりした天気です。そのため冬は体調管理が難しく、鬱々とした日々を過ごすことも少なくありません。

幸いなことにヨーロッパの中でも南に位置する国(イタリアやスペインなど)や、アフリカ大陸が近いのでどうしても太陽が恋しくなったら一時的ですが避難することは可能。

でも太陽が好きな性格ならドイツはあまりおすすめできません。

インフラ整備がまだまだ

ドイツの家では水道が止まる、お湯が出なくなるなどのトラブルがたまにあります。業者に点検を依頼してもすぐに来なかったり、土日はお休みだったりなど日本のようなサービスを受けることはなかな難しい。

またトラムは冷房が付いていないため、真夏の暑い日はサウナ状態。基本的にドイツの家には冷房は無く、レストランや小売店でも付いていなかったり効きが悪いことは日常茶飯事です。

公共交通機関は時間通りに運行しないことも多いし、ストライキもあるので不便だと感じることがあります。

語学の壁

やはり海外移住には語学の壁がつきもの。

ある程度英語が通じると言ってもドイツに住むならドイツ語はいろんな場面で必要になってきます。

日本語ならすぐにできる作業がドイツ語だと何時間もかかったり、ドイツ語が不自由なせいで雑な対応をされることもよくある。目の前で大きなため息をつかれたり、もどかしい思いをすることはよくあります。

ドイツ語を公用語とする国は少ないので、いろんな国を転々としたいなら英語圏の国に行くのがおすすめかもしれません。

まとめ

私が約5年間ドイツに住んでみて感じるメリット・デメリットはこちら。

メリット
  • 賃金が高い
  • 社会保障がしっかりしている
  • 医療制度が整っている
  • 人が少ない、ゴミゴミしてない
  • 自然災害が少ない
  • 隣国に行きやすい
デメリット
  • 物価が高い
  • 治安が良くない
  • 日本から遠い
  • 日照時間が短い
  • インフラ整備がまだまだ
  • 語学の壁

人によってどう感じるかはさまざまですが、どの国に住んでも良い面と悪い面は必ず出てくると思います。

私たちも移住する前にメリットやリスクを自分たちなりに考えてから移住しましたが、想像と実際に住んでみるのはやはり違いました。

しかし現在はドイツに来て良かったと思えるので、海外移住に少しでも興味があるなら情報収集してみたり、実際にその国に旅行してみるのも良いと思います。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました