こんにちはドイツ在住のぬこです。
この記事では私が実際に経験したドイツでの不妊治療をまとめます!
まずは夫婦で検査に行く
私たちは結婚してからすでに数年経っていたこともあり、なかなか子どもができないならまずは検査から始めようという意見で一致しました。
不妊の原因は男性にも女性にもある可能性があるので、私だけでなく夫も検査に行きました。
女性の場合は婦人科、男性の場合は泌尿器科で検査してもらえます。
検査結果を見て今後のプランを考える
検査の結果は「お互い問題なし」でした。いわゆる原因不明の不妊と言われているものです。
ドクターと相談して「タイミング法」から始めることにしました。これはごく一般的な方法だと思います。
ちなみにドイツでは戸籍上「結婚」していた方が今後の手続きや治療がスムーズに進むそうです。
タイミング法
私の場合は排卵誘発剤と黄体ホルモンを補充する薬を使用してタイミング法を行いました。
排卵日の付近は1日おきくらいに超音波検査、ホルモン数値を見るために血液検査もやっていたので通院頻度は多かったです。
ここでかかった費用は薬代のみ。記憶があいまいですが1回のサイクルで20€くらいの出費だったと思います。
その他の診察、超音波検査、血液検査はすべて健康保険でカバーされました。
クリニックを変える
通っていた婦人科の日本人通訳の方とどうもうまくコミュニケーションが取れず、ストレスになりクリニックを変えることを決めました…先生は親切だっただけに残念でした。
通訳の方は半年ほど高頻度で通っていたのに何回会っても私の名前や症状を把握していない、私を妊婦と間違えて対応する、先生や受付とのコミュニケーションが円滑にできず受付の人がいつも怒鳴っていたというのが原因です。
クリニックを変えたものの、タイミング法をすでに5回やって妊娠しなかったことから「これ以上なにもできない」と言われて不妊治療のクリニックを紹介されました。
日本で再度検査を受ける
ちょうど日本に行く予定ができたので、このタイミングで婦人科に行ってブライダルチェックのような婦人科全般の検査をしました。
この費用は全額自己負担なので約4万円でした。
ドイツならおそらく無料でできる検査ですが、通訳の方とのストレスと言葉の壁を感じてとにかく日本語でフィードバックを受けたかったというのが一番の理由です。
そしてなんとこの検査でAMH(抗ミュラー管ホルモン)の数値が低いことが発覚。これは卵子の個数を数値から推測するもので、数値が低いと残された卵子が少ないという判断になるそう。
この結果からドイツに戻ったらなるべく早く体外受精することを勧められました。
不妊治療クリニックに行く
婦人科でもらった紹介状を持って不妊治療クリニックに行きました。
完全予約制なのでかなり込み合っていると想定してましたが、1ヶ月以内には初診の予約が取れていたと思います。
ドイツで婦人科検診を受けてから、ある程度経っていたのでもう一度検査することに。もちろん夫も泌尿器科に行って検査しなおしました。
そして驚くことにこの検査ではAMH(抗ミュラー管ホルモン)の数値が正常値に。ドクターからは何も問題ないとの判断でした。
そのほかにもヒューナーテスト、子宮卵管造影検査もしましたが異常なし。
異常がないことはいいことですが、逆に原因を突き止めることができずもやもやしていました。
人工授精にステップアップ
タイミング法の次は人工授精にステップアップ。
人工授精は費用も安いし、体への負担も少ないのでドクターからは「試す価値はあるよ」と言われました。
6~7回ほど人工授精をしても妊娠しない場合はこれ以上いい結果が見込めない可能性が高いため、ドクターからステップアップを勧めるそう。それまでは自己判断で何回でもトライできると言われました。
私たちは2回トライしましたが結果にはつながらず。そもそも人工授精は男性側に問題がある場合に有効的な方法のようで、私たちの状況には適切ではないと判断してステップアップすることにしました。
体外受精にステップアップ
ようやく体外受精にステップアップ。休憩を挟みながらスローペースで進めていたので、ここまで2年半くらいかかっています。
体外受精は高額ですが健康保険や州からのサポートがあります。経済的支援を受けるためには治療を始める前に申請書を提出して承認を得る必要があります。私が住む場所ではこの手続きに最低6週間を要しました。
幸い私が通うクリニックは予約が取りやすい方で、書類が揃ったらすぐにスタートラインに立つことができました。
これが私が実際に行った不妊治療の一連の流れです。不妊治療についてのほかの記事はこちらか読めます。
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