今回はドイツで妊娠・出産した私の経験をもとに、ドイツの出産事情や産院の探し方などをまとめます。
私がドイツで不妊治療した経験談はこちらから読めます。
産婦人科と産院は別
生まれるまでの妊婦検診は産婦人科でやってもらえますが分娩は別。分娩室のある病院を探さなければいけません。
多くの病院が分娩室の見学会(Kreißsaalführung)を定期的に行っているので、事前に見に行ってみるといいと思います。私は妊娠30週くらいのときに見学に行きました。
どこで産みたいかが決まったら分娩登録(Geburtsanmeldung)をします。どのような方法で生みたいか(普通分娩、無痛分娩など)や、病室は個室がいいかなどの要望を伝えておくことができます。私は妊娠35週くらいの時に登録しています。
いざ陣痛がきたらどうするか
日本だと陣痛が来たら病院に電話する方もいるそうですが、ドイツでは「陣痛が5~7分間隔になったら病院に来て」と言われました。なのでまだ陣痛の間隔が長い人は家に帰されたり、外を散歩するように指示されていました。
ただし破水したり大量の出血があった場合はすぐに病院に来るようにと言われました。
経腟分娩と帝王切開の入院日数
産後の体調や赤ちゃんに問題がなければ経腟分娩は産後3日間、帝王切開は産後5日間入院します。
私は経腟分娩でしたが看護士さんからは「希望するのであればもう1日入院してもいいよ」と言われたので、柔軟に対応してくれる病院もあると思います。
個室は別途費用が掛かりますが、相部屋であれば基本的に健康保険でカバーされるので無料。個室は私が入院していた時は常に満室で争奪戦のようでした。
入院中は常に母子同室
産後すぐにカンガルーケアが始まります。だいたい1時間くらい。
その間に病院側では分娩後の処理、病室の準備などをしてくれていました。健康状態に問題がなければ、赤ちゃんと一緒に病室へ行きます。
面会時間は特に決まりはなく自由に病室を出入りできます。旦那さん達はだいたい午前中に来て夕食を一緒に食べて帰宅している人が多かったです。個室なら宿泊も可能。
入院中に授乳とおむつ交換のやり方を教えてもらい、基本的には母乳育児を推奨していました。(病院による)入院中は赤ちゃんは沐浴しませんでした。赤ちゃんの洋服、おくるみ、おむつなど必要なものは病院にあるので持っていく必要はありませんでした。
3時間ごとの授乳練習で常に寝不足。さらに相部屋だからゆっくり休めず…けっこう体力的に辛かったです。
日本人は母乳が出にくい?!
授乳練習しましたが母乳が出ない…まわりのドイツ人は難なくこなしているように見えましたが、私は産後すぐには母乳が出ませんでした。
病院では3時間ごとに搾乳機でマッサージして赤ちゃんにはミルクをあげていました。
何も出てこないのに搾乳しているのが虚しくなり精神的にかなりダメージを受けました。産後で寝不足で情緒不安定でしたね。結局、退院する間際に母乳が出るようになりました!
看護士さん曰く、日本人は母乳が出始めるのにちょっと時間がかかるそうで。入院中は母乳ティーを飲み(病院に常備してあった)、搾乳機でマッサージするのを諦めずにやっていたらちゃんと出るようになりました。
病院食は期待しない
ドイツで入院といえば食事問題。
決して美味しいとは言えないものの、無料で出してくれるならありがたいと思いました。

私の病院では数種類のメニューの中から選べるようになっていて、朝はパンやチーズ、ハムなどがブッフェ形式、お昼は温かい食事、おやつにスイーツ、夜はドイツの定番、冷たいアーベントブロートでした。


食事は基本的に質素なので旦那さんたちがピザをテイクアウトしたり、スーパーで色々買い出ししている人が多かったです。
ようやく退院!
最終日に赤ちゃんとお母さんの健康状態をチェックして問題がなければ退院の許可が出ます。
相部屋が私にとってはけっこうストレスで…早く家に帰りたい一心でした。
私はヘバメが見つからなかったので、ちゃんと子育てできるか不安で…退院するまでにわからないことは看護士さんに聞いていました。めちゃくちゃ忙しいのに、温かく対応してくれた看護士さんたちには本当に感謝してます。
これからドイツで出産を控えている方の参考になれば幸いです!
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